2017.05.10
5月10日(水曜日)4月の行政視察
こんにちは。瞬く間に4月が過ぎ、もうゴールデンウィークも終わってしまいました。年度始めとは言え本当に慌ただしい日々でした。今日は4月21日〜23日にかけて会派のメンバーと行った行政視察についてご報告します。(遅くなって本当に申し訳ありません)
今回の行政視察は九州です。福岡県朝倉市→佐賀県吉野ヶ里歴史公園→佐賀市→熊本県熊本城と3県に渡り各自治体の担当者と色々な意見交換をさせていただきました。
行政視察になぜ九州?と思われる方もいるとは思いますが、今回はたまたま九州だっただけで、今までも日本全国、いろいろな所へ行っているとのことです。議員が行政視察をする訳は、自治体が抱える行政諸課題の解決又は事務事業の比較調査、政策研究のため、先進的な取り組みを実施している他市町村で見聞を広げ、問題解決のヒントを得るためと私は認識しています。そうした観点で今回の視察はとても有意義なものとなりました。
初日に訪れた朝倉市では、あいのりスクールバスを通学時間外(昼間)にコミュニティバスとして利用していました。つくばでもつくバスのニーズが高まり、年間100万人強の利用がありますが、まだまだ全ての地区を網羅しているとは言えません。小中学校の統廃合により、学校までの道のりが遠くなってしまった児童生徒に限定的にスクールバスの運用が始まった所です。そうした背景を考えると朝倉市での取り組みは、つくばでの検討材料として有効なものだと思いました。
二日目に訪れた佐賀市では、過疎化に伴う学校の統廃合後の廃校跡地利用について伺いました。どこの自治体でも言えることですが、都市部と周辺地域の格差が年々大きくなっています。過疎化が進む周辺地域にいかに人を呼び込むかが、地域活性化の大きな鍵になっています。佐賀市では、校舎解体をせずに改修してサテライトオフィス、スポーツ合宿、イベント開催の誘致を目指す富士小学校を見学しました。
三日目の熊本ではPFI事業(private finance Initiative)について伺いました。これは公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う新しい手法で、国や地方公共団体等が直接実施するよりも効率的かつ効果的に公共サービスが提供できると言われています。この新しい手法を取り入れているのが、熊本市と熊本城観光交流サービス(株)です。年間170万人の観光客が見込まれる熊本城ですが、昨年の地震で甚大な被害を受け、PFI事業も難しい課題があるとのことでした。熊本城の改修には20年、復旧費用は約600億円を超えると言われています。私たちが訪れた23日は復興記念飛翔祭が行われていました。たとえ、20年かかろうと、600億円かかろうと熊本の方達はきっと熊本城を復活させるでしょう。既存の地域財産を愛し、育んで地域活性化を目指す姿が伺えました。知名度全国区の熊本城に見る観光客誘致の努力、創意工夫をつくばでも見習うべきだと思いました。
科学技術、歴史、自然などつくばの地域財産をフル活用したオールつくばで、日本の指針になるような街にしていきたいと強く思います。
(今回の写真は五頭議員に分けていただきました。ありがとうございます)