2016.11.04
つくばについて③
つくばは、研究機関が集約された街であり、筑波山をはじめとする豊かな自然もある。TXを活用し、多くの人が集まり、中核的な都市として発展していく街だと思う。私はつくばが発展する中で地域間格差を小さくしていくことがつくば全体の活性化につながると考えている。
前回書いた独自のインフラ整備を旧市街地に点々と誕生させることで、その地域が注目され、人が集まるまちづくりにつながるだろう。高齢者に優しい街は、子供にも、子育て中の世代にも優しい街となり、人が集まれば雇用が生まれ、ビジネスチャンスも増える。たとえ旧市街地に職場が無くても、暮らすのに快適であれば住人も増えるはずだ。旧市街地に暮らし研究学園地区に通勤する、そんな人たちが増えれば旧市街地と研究学園都市との架け橋の役割を担ってくれる。
小売業がチェーン展開をする場合に、特定地域内に集中した店舗展開を行うことで経営効率を高め、地域内でのシェアを拡大し、他小売業の優位に立つことを狙うドミナント戦略をとる傾向にあるが、旧市街地のまちづくりも同じように、部分的に集中して開発整備を行い、その地域内での生活水準をあげることで住民を増やし、少子高齢化の歯止めにつなぐことができるのではないかと考える。ここで重要なのはドミナントエリアの持つ商圏特性をもとにセグメント化し、そのセグメントごとに適正な店舗モデルを準備することだが、つくばにおいても旧大穂町・豊里町・桜村・谷田部町・筑波町・茎崎町それぞれに地域特性がある。その地域にあった科学技術とのコラボレーションができれば、つくば全体がドミナント地区としての完成を見る。ドミナント戦略の基本は、出店エリアでのお客様への価値提供にある。エリアの特性を的確に読み取り、それを住環境にいかに組み込んでゆくかが重要だ。歴史ある筑波と新しいつくばの魅力を一つずつ掘り起こしていきたい。